感音性難聴

という症状があるということをつい最近知って、ちょっとほっとしたような、なんというか。
「音が聞こえない」というのではなく、「音」は聞こえているんだけど、それが信号として脳に伝わるまでの間に異常が起こるタイプの難聴のことのようです。私の場合、「音」としては聞こえてるんだけどそれがきちんと「言葉」として届かないことがあって、それほど日常生活に支障をきたすわけではないし放ってあるんですが、そういう人は私だけじゃないんだ!という安堵感をおぼえてほっとした。
思えば昔から英語のリスニングが苦手で、それは単に英語ができないせいだと思っていたのだけれど、よくよく考えてみると日本語でもそういうことはよくあって、音楽は大丈夫だけどとにかく「言葉」が苦手だったりする。特に苦手なのが落語とか読み聞かせで、特に落語はCDとか音だけで聞こうとしても話の筋どころか何を喋っているのかわからない、というかちゃんと聞き取ろうとするとかなり集中しないとわからず、結局話の筋は追えず…みたいな状況になってしまって早々にあきらめた。子どもの頃から「読み聞かせ」というものが苦手だったのもたぶんこのせいで、「絵本を読んで」と大人に頼んだ覚えが一切ない。(読まなくていいから、本をこっちに寄こせと思っていた)ちゃんと集中してれば電話もできるし仕事や日常生活に支障はないので、たぶん感音性難聴の傾向があるとしてもかなり軽い(というか、「まだら」な感じがする)ものだと思うのだけれど、聴力検査ではいっさい異常が見つかったことはないのにどうして私はこんなに耳から入ってくる「言葉」が苦手なんだろう、やっぱりぼーっとしてるってことか何なんだと思ってたから、耳の機能的にそういう人もいるんだってことを知って、ちょっと安心した。