部長、落ち着いてください!

直属の上司である部長の子どもがもうすぐ産まれそうなんだけど、部長の携帯が仕事中に鳴るたびに「とうとう産まれるか?!」ってフロアみんなが色めき立つのが面白い。いじられキャラの部長らしいというか(笑)そのせいだか昨日・今日となんだか妙に落ち着きなくて、名前の呼び間違いはするわ、同じこと何度も聞くわ、普段そんなことないだけに微笑ましくて笑ってしまう。

先日、産休やら何やらのことについて書いたエントリに各方面から反応があって、「おぉ」と思ってます。先日もコメントへのコメント書いたのだけど、そのあともまたあったのでもう少しだけ書いておこうと思います。コメント書いていただいたみなさま、ありがとう。

「結婚したら女は仕事辞めて家に入れ」って思想は、システムとしてはある意味理にかなってるんだよね。不安定・流動的でリスキーな労働力は最初から排除するという機械的でシンプルな考え方。

私は、「不安定・流動的でリスキーな労働力」になる可能性は誰でも持ってると思うので、産休・育休制度をととのえて、さらにそれを拡大していくことは誰にとっても利益のあることだと思う。もちろん自分でそういう不測の事態に備えておくことも必要だと思うけど、「不測」であるだけに突然そういう状況に陥ってしまうこともあるわけで、それでも誰もが安心して生きていけるためには制度的な整備は必要だと思う。

今のところはスーパーウーマンのような人じゃないと男性社会ではやってけない

激しく同意。誰もがスーパーウーマンになれるわけじゃないし、なりたいわけじゃない。

だから、人員配置をちゃんと考えなきゃ駄目で、

これは、今の職場に来てからすごく思うようになった。というか、仕事の采配って重要なんだなぁと。今まで組織的に小さなところにいたから特に上司とか管理職の仕事について意識したことがなかったんだけど、今の職場に来て、自分の上司(ちなみに↑で書いた人)はアタリだなぁとしみじみ思っていて、どういうところがかというと、全体の仕事の配分とかスケジュールとかをきちんと考えてくれているので、無駄に残業する必要がないし、無理が出そうなときにはきちんと表に立って他部署との折衝にあたってくれたりとか、なんというか安心して働けるところが。
他部署の様子を見ていると、時間給で働いてる人間に時間外を出さないために正社員にサービス残業させたり、自分が面倒な仕事は部下に押し付けて成果は横取りとか、部署内の仕事を把握していないために仕事の交通整理ができない人とか、そういうのが結構横行していて、そういう部署の人は仕事をやりとげたときに達成感よりも徒労感を味わっていて、上司が「管理職として」きちんと仕事してくれることって働きやすさにすごく影響するんだなと実感してる。
で、PINKMACかおさんの今日のブログで先日の私の記事について言及していただいてるのだけど(仕事について、甘えていた、と気づいた

「定時までしか居られないんだから、それなりの仕事しかできなくて仕方ない」
という甘え。

業務は定時時間内にするもの、というのはみんな同じわけで。(でないと、定時の意味がない)それでも終わらない業務は、業務分担を見直すなり、納期を延ばすなり、きちんと残業をつけるなり、というのは管理職の仕事ではないかなと。もちろん、勤務時間内にベストを尽くすのは当たり前だけれど、ベストを尽くしても終わらない分について、個人が必要以上に思い悩むことではないのではないかなと思うわけです。新しくきた人間がそこに慣れるまでに時間がかかるのは当たり前で、慣れようとする本人の努力とともに、周りの努力も必要不可欠ではないかと。だって、誰もが迎える側にも迎えられる側にもなりうるのだから。
私も「これは甘えじゃないのか」と悩むことが多いし、「頑張りすぎるな」と周囲に諌められることもよくあるので、かおさんの気持ちはわからなくはないのですが、自分のキャパは冷静に見つめて、超えそうなときは決して無理をしないというのも仕事に必要な努力かなと最近思うのです。昨年末にインフルで入院してからは特に……大体、業務的なキャパにそうそう大差なんてない(自分が特に出来すぎるということも、出来なさすぎるということもない)っていうのが最近つくづく思うことだったりします。