夜明けの三日月
下弦の月
始まりを予感させない空の色
見上げる私の頬を切る風の冷たさ
泣きたくなるような静けさ


終わりの時を 見誤らないで
始まりの時を 見捨てないで
決断の時を 忘れないで


溢れ出す心をせきとめる何か
終わりを感じさせる始まり
そんなものを望んではいなかったのに
望んではいないのに
私をとめる何か
無関心を装う あなたの横顔

切なさに支配される
朝日の中で
やわらかく光る あなたの寝顔



明かりを消して
もう眠ろう
静かに ただ闇の中で
しっかりと枕を抱えて
もう私は眠りにつこう
ただ ただ
もう跡には何も残らない
深い闇の中に落ちていこう
二度と目覚めることがなくても
何もかもは
私がしっかりと胸に抱え
ただ ただ
落ちていこう
もう 眠りの中へ
深まる時間の底へ
夢と現実のはざまで


一瞬の隙をついて
暴れ出す 取りとめのない心
意味のない 言葉の羅列
無気力の中の生命力