全速力で走って死ぬコアラ

私のわずか3回の海外渡航経験は、どれもくだらなすぎて極めて楽しかった思い出しかないのだが(決して婉曲的な表現ではなく)、そのうちの1回は大学のゼミの卒業旅行で行った韓国・ソウル。
このときの最も印象的な出来事は、友人が何の脈絡も無く(いや、あったかも)「コアラは緩慢に見えて、実は地上に降りると時速○○キロ(よく覚えてないがかなり速いスピードで)でダッシュした後に死んでしまう」という話をし、彼を除く全員で「それはないだろう!」と全力で否定していたのだが、先日読んでいた小説の中に似たようなエピソードが出てきてびっくり!
それが、これ。↓

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

この中に出てくるおはなしは、ある事情で声を出すことができなくなった少年が動物たちから聞いたエピソードとして書き留められた物語の中に出てくるのだけれど、所詮お話の中だからと思っていたのだが、いくつか出てくるエピソードのうち最も衝撃的だった「象のローリング」という行動がどうやら本当にあるらしいという話を聞いて、もしこのコアラのエピソードが本当だとしたら……と考えると思わず興奮してしまい、うっかりそんなことのためだけに彼に電話をかけるところだった。