一週間かかっても読み終わらない本

ここ最近でハマった、つまりその著者の本を片っ端から読み漁ってしまう人といえば、帚木蓬生と米原万里なのだが、その米原万里の本を一週間経った今でも読み終われない*1でいる。
それが、これ。

打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)

打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)

書評集なのだが、どれこれもとにかく面白そうで片っ端から読んでみたくなるのだが、どれもこれも私がこれまで全く知らなかった本ばかりというのが自分の底の浅さを物語っているような気もする。
惜しむらくは彼女が2006年に癌で亡くなっていることで、もう新刊を心待ちにすることができないのは残念な限り。
私のおすすめはこの2冊。ロシア人の名前が覚えられずロシア文学に目を背けてきた私が、「ロシア面白いかも!!」と初めて思った本。彼女の本に繰り返し出てくるソビエト式の教育が羨ましくて仕方がない。
オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

*1:なんで読み終われないでいるかずっと考えていたのだが、おそらく書評集なので前後がつながらない短文が多いからだと思う。物語だと先が知りたくてつい最後まで読んでしまうので、そういう意味では「燃費」がいい本ともいえるのかも。