人の気にあたる

今日は某所のセミナーに会社の研修として出て、帰ろうとしたら電車が来ない。ヘッドホンをしてたからしばらく気づかなかったけど、どうやら人身事故があって電車が止まったみたい。
振替輸送をしてるというアナウンスが流れて、どうしようか迷っているうちに電車が来たから乗ったらものすごい混雑。
あの電車という箱に人が吸い込まれて、詰め込まれて、というか自分を詰め込んで、何とか帰ろうとしている感じ。

私も普段だったら次の電車を待つんだけれど、ダイヤが乱れて次の電車がいつ来るかもわからない状況だったので、仕方なしに乗り込んだけれど、乗ってしばらくしてからやっぱり後悔した。
混んでるからというのもあるけれど、いろんな思考、特にいらだちや不満の空気をもった大勢の人が狭い場所に集まったところに行くと、いろんな人に思考の流れが自分の中に入ってくるようで、その波にさらわれてしまってしばらく帰ってこれない。

実際に人の考えがわかるわけじゃないけれど、そんな感じになってしまうから人が多いところは苦手。そんなんじゃ生きていくのが大変だよ、と言われるけれど自分のドアをちゃんと閉じることができなくて、どうしても人の思考の流れに呑まれてしまう。

それでも、駅につくたびに人が降りていって、少しずつ落ち着いた電車の中から外を見ていると、びっくりするぐらいするするするーと線路の上を滑っていくような電車の動きにそのまま意識が連れていかれるような感じとか、みんなが少しずつ自分を取り戻して電車の中の空気が落ち着いていく感じとか、そんなものに自分も落ち着きを取り戻していく感じがして、それを書き留めておこうと思った。