バラエティの気持ち悪さ

(特に)バラエティ番組やワイドショー的な番組を見ていて思うことだけれど、そこで語られるコメントの8割方には聞いていて気持ち悪さを感じる。自分にとっての常識や価値、規範といったものを普遍のものだと信じて疑わない、そんな風に感じられるから。
最近の子は黙ってテレビを見るというのが信じられない、とはバイト先の塾で同僚の某先生が言っていたことだけれども、メディアが垂れ流す言説、情報にツッコミをまったくいれずに鵜呑みにしてしまうとしたら、それは怖いことだと思う。
昨年学部生の卒論指導ゼミでアシスタントをしていたときにも思ったことだけれど、まず知らないことを知りたいと思うこと、そして知りたいことに関して情報を集めること、その情報を整理して採用すべきを決定すること。これができる学生は、面白い卒論を書く可能性が高い。というか、そこに面白さを感じることができれば、大学での勉強はもっと楽しくなると思うんだけどなぁ。
大学教育に対して「役に立たない」とか「面白くない」とか文句を言うことはたやすい。けれども、一見役に立たないように見えることにこそ、面白みがあるんではないのかな。