そんなところにも階層格差

サークルの大先輩としばし歓談。彼女は40代前半(推定)独身なのだが,彼女の友人たちの子どもの学校の話。彼女自身高学歴で,彼女の友人も高学歴が多いそうなのだが,そうすると子どもの小学校の父母会で周りの親と会話がかみ合わないとのこと。で,出てくるセリフが
 「私ら高学歴やから話がわからへんのやわー」
ううむ,何てあからさまなセリフ。で,どうするのかといえば結局自分で父母会を完全にしきるかもしくは完全撤退。で,中学校からは私立に行かせるのだそう。

教育の階層格差については社会学が得意とする研究分野(のはず)だけれども,その研究をする人々が高階層なのだからそこには必ずバイアスがかかるはずで,社会学者は社会の傍観者であるけれどもそれは本当に傍観者―というか社会をマクロに眺めることのできる人々―たり得ているのかという疑問。自省をこめて。