たまにローカル線でトコトコと出かけると、「あー自分はまだまだいろんなことを知らないな」と思う。私は都会育ちだから特にそういうことを思うのかもしれないけれど。
自分の知らない世界がそこかしこに広がっているということ、そしてそれはどこかで自分の世界とつながっているということ。私の全ての原点はその認識にあると思う。それを忘れたらたちまちゴーマンでひとりよがりになってしまうから、そしてそんな自分は嫌だと思うから、こうやってたまにはそういうことを確認するために出かけるのもいいかもしれないなと思う、なかなか時間もお金もないけれど。

というわけで、松本。涼しくてよい…空がすっかり夏の終わりに近づいている。

親友というのはありがたいもので、自分が普段溜め込みすぎてもう言葉にすらならないいろんなことに対して自分のかわりに憤ってくれるから、自分が何に対してしんどいと思っていたのか客観的に気づくことができる。あたたかな胸の中でぼろぼろと涙を流すことのできる幸せ。母としての強さ。