寒い。これがあと数ヶ月続くのかと思うと、絶望的な気分になる。

ひとりでじっと寒さに耐えて部屋でちっちゃくなってると、毎年この季節になるとにわかにカップルが増えるのもわかる気がする。自分だけのことを見てくれて、常に自分を必要としてくれる誰かがいることは、私をあたたかくしてくれることだから。現実的な問題(寒さ)の解決にはなってないけど。

で、寒いからかどうか知らないけど、ここのところ回想ばかりしている。それもなぜか嫌なことしか思い出せない。しいてたとえるなら、生乾きのぞうきん触って手についちゃったあの臭いのよーな嫌さなんだけど。

付き合っている人に説教される、という経験ほどイタイことはない。でも、なぜかいくつも思い出せるほど、私は説教されたことが多い。説教されるほど私が悪いことしたならまだしも、あとから考えるとわりと理不尽なこととか、無茶苦茶なこととか、さっぱりよくわからないことばっかりだ。というか、その人がそこでなぜ説教したくなるのかはわからなくもないけれども(まったく理解できるわけではない)、私にとってはなぜそんなことを言われなければならないのか、どういう筋合いでそんなことを言われているのかが理解できないことがほとんどだ。けれども、説教されているその時にはどこか違和感を感じつつも「あー私が悪かったのかなぁ」などと思ってしまい、なんとなく言い返せないことばかりで、後から思い返してモーレツに腹が立ったりするのだけれども、その時にはすでに説教した本人は、そんなことはどうでもよくなっていたり、ひどい時には説教したことすら忘れている。そして私はそのことにまた余計に腹が立つのだけれども、結局何も言えずにうやむやになってしまうのだ。
あぁ、情けない。

私にとって恋愛とは、何か抗えない力によって右も左も訳わからなくなる状態に陥ることだけれども、訳がわからなくなるにも程があるんじゃないかと最近思ったりもする。けれども、いくら理性で何とかしようと思ってもどうにもならないのが恋愛であって、理性で何とかしようと考えてしまうレベルになってしまっているのならそれは既に恋愛ではないのかもしれない。

枝毛だらけの髪の毛をようやく切ろうと決心して美容院に行ったのに、
「今日はちょっと早く閉めるんで〜」と言って断られてますます凹んできた。
あーいやだいやだ。